人気の祇園巽橋につながる「切り通し」 17.04.25  （更新: 23.06.28）

京都・祇園にある「切り通し」をご存知ですか？
これは実は通りの名で、四条通りから新橋通りまでを南北に走る約180mの短い路地です。

四条通りから末吉町通りまでは、京町家の中にスナックなどが入る雑居ビルが混ざり合う細い通りといった感じですが、その中にも紅殻格子（べんがらごうし）や犬矢来（いぬやらい）を持つ京町屋がいくつかあり、隠れた名店も存在します。
末吉町通りから巽橋までの40ｍほどは石畳が敷かれ道幅もさらに細くなり、巽橋から見た切り通しの風情ある風景は撮影スポットとしても人気です。

巽橋からさらに白川筋、新橋通り、新門前通りを横切って北へ細い路地が続き、四条通りから古門前通りまでの約300ｍが京都の切り通しとなります。

切り通し付近の立ち寄りたいお店

この辺りまではアスファルト舗装された道が続きますが、末吉町通りから一転、ガラリと雰囲気が変わります。

さらに細くなった通りはきれいに舗装された石畳の道になり、その周囲には黒褐色や赤茶の格子窓、立派に手入れされた犬矢来の京町屋が並び、祇園らしい風景を見ることができます。

切り通しの突き当りにあたる「祇園・巽橋」は映画やドラマの撮影などでもよく使われる、いわば京都の観光名所。

私が訪れた日も結婚式の撮影で使用されており、残念ながら撮影はできませんでしたが、やはりそれだけ人を引き付ける魅力を持った場所なのでしょう。

美しい石畳の道とゆったりとした白川の流れ、そこに立ち並ぶ京町屋...

その全てが相まって実に京都らしい、まるで絵葉書のような景色となっています。
是非一度は訪れたい、美しい京都の路地の一つです。

雰囲気ある犬矢来と壁のコントラスト。
茶褐色や赤茶色の壁に挟まれた路地幅もちょうど良い細さで風情満点。