数々の国宝と重要文化財のある世界遺産「醍醐寺」の見どころ
穴場度:★★★☆☆
21.09.06  (更新: 

数々の国宝と重要文化財のある世界遺産「醍醐寺」の見どころ
醍醐寺(だいごじ)

国宝で1994年に世界遺産に登録された京都の名所の一つ、醍醐寺(読み方は「だいごじ」)。
春は桜、秋には紅葉が美しく「花の醍醐」とも呼ばれ、その昔豊臣秀吉が花見をしたとされている自然豊かな寺院です。

その景観もさることながら、秀吉が設計されたとされる庭園がある三宝院や京都最古の五重塔、さらに国宝6万9420点、国の重要文化財は6500点と、多数の文化財を所有しているのも特徴です。

京都市南東部にある醍醐山全体を境内地とし、その敷地面積はなんと200万坪!
広大な寺域は醍醐山の山頂一帯が「上醍醐」、その山すそが「下醍醐」と呼ばれています。

見どころが多く、一日で見て回るのはなかなか難しい醍醐寺。
そこで今回は醍醐寺の歴史や外せない見どころなど、ぜひ押さえておきたいポイントをご紹介します。

1200年の歴史を持つ醍醐寺

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醍醐寺

醍醐寺は貞観16年(874年)に弘法大師・空海の孫弟子「聖宝理源大師(しょうほうりげんたいし)」によって開かれた、真言宗醍醐派の総本山です。

京都市南東部にある醍醐山全体が境内地で、広大な寺域は醍醐山の山頂一帯が「上醍醐」、その山すそが「下醍醐」と呼ばれています。

この聖宝理源大師がある日、醍醐の山奥にある笠取山に現れた不思議な五色の雲に誘われ、笠取山山頂に赴いたところ、1人の老人に出会ったそうです。

老人は「甘露。甘露。ああ醍醐なるかな」と湧き水を飲んでいました。
聖宝理源大師がその老人にこの地に寺を建立したいと伝えたところ、老人は「ここは仏や菩薩が密集する地。

そして私はこの地の主で横尾大明神である。
この地をあなたに差し上げ、長く守護してあげましょう」とおっしゃられ、姿を消されたそうです。

この湧き水は「醍醐水」と呼ばれ、現在も枯れずに湧き出ており、境内の一画にひっそりとただずんでいます。

このお話から「醍醐寺」と名付けられたそうです。

醍醐寺の御朱印

観音堂「薬師如来」の御朱印
観音堂「薬師如来」の御朱印

御朱印の納経所は観音堂、三宝院の2箇所で、
観音堂では「薬師如来」「准胝観音」「不動明王」「役行者」の御朱印、三宝院では「弥勒菩薩」の御朱印が頂けます。

朱印料は、帳面300円、軸500円、おいづる200円となっています。

画像は観音堂「薬師如来」の御朱印です。

境内にある国宝や重要文化財に指定された建築物

秀吉が自ら設計したとされる「三宝院」

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三宝院

三宝院は総門を入ってすぐ左側にある建物で、その建造物はほとんどが文化財に指定されているという、醍醐寺の象徴的な存在。

国宝の「唐門」や「表書院」は、桃山時代の雰囲気を残した様式で、ここでは著名な絵師であった長谷川等伯(はせがわとうはく)や石田幽汀(いしだゆうてい)のふすま絵を見ることができます。

さらにその庭園は秀吉が設計したとされており、庭園の中心には覇者の証である「藤戸石」、鴨川の流れを表現した枯山水、三段の滝などが配置された造りになっています。

見どころの多い三宝院は、醍醐寺の中でも見逃せないスポットとなっています。

京都府で最古の「五重塔」や「金堂」など国宝指定の建築物

醍醐寺には上醍醐と下醍醐に合わせて6棟の国宝と10棟の重要文化財の建物があります。
特に下醍醐には貴重な仏教建築が数多く点在し、見どころの多いスポットとなっています。

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中でも国宝に指定されている「五重塔」は、京都府最古の木造建築とされる大変貴重なもの。
ぜひ訪れたい場所の一つです。

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また秀吉の命を受け、紀州(和歌山県)から移築された「金堂」も国宝に指定されており、こちらには醍醐寺の本尊である薬師如来の坐像(重要文化財)がまつられています。

数多くの寺宝を収蔵している「霊宝館」

総門から入って右手にある「霊宝館」には、数多くの寺宝が収蔵されています。
その数は国宝や重要文化財だけでなんと7万5千点以上!

貴重な絵画・彫刻・工芸・古文書・仏像などを間近に見ることができます。

また霊宝館の敷地内には「醍醐大しだれ桜」という樹齢180年の大きなしだれ桜が。
この他にも40本以上の桜があり、春には美しく咲き誇ります。

桜や紅葉など美しい自然も見どころ

京都の桜の名所の中でも有名な醍醐寺。その美しさから「花の醍醐」と呼ばれ親しまれています。

その境内にはソメイヨシノやしだれ桜、八重桜などなんと約700本の桜が。
春には「参道の桜のトンネル」や「三宝院の大紅しだれ」など、見ごたえのある桜の数々が訪れた人の目を楽しませてくれます。

さらに醍醐寺は豊臣秀吉が盛大な「醍醐の花見」を行ったとされる場所。

この醍醐の花見以降、桜を愛でながらごちそうを食べたり、お酒を飲んだりといった現在のお花見の文化が、大衆にも広まったと言われています。

また醍醐寺では、桜だけでなく鮮やかな紅葉を楽しむこともできます。

仁王門から続く参道の紅葉のトンネル、秀吉が設計したとされる三宝院庭園の紅葉、観音堂周辺の林泉(りんせん)と呼ばれる場所など、紅葉のスポットも数多くあります。

中でも観音堂近くにある弁天堂は、池のそばにひっそりとたたずむ朱塗りの建物で、弁天堂の「紅」と紅葉の「紅」が相まって素晴らしい景観になっています。

春には桜、秋には紅葉と、美しい自然の景観を楽しむことができるのも醍醐寺の魅力の一つです。

路地情報

醍醐寺(だいごじ)
醍醐寺(だいごじ)
路地名 醍醐寺(だいごじ)
住所 〒601-1325
京都市伏見区醍醐東大路町22
最寄駅 地下鉄東西線「醍醐」駅
アクセス 【電車でのアクセス】
・京都駅よりJR琵琶湖線、もしくは湖西線にて「山科駅」下車→地下鉄東西線に乗り換えて「醍醐駅」下車。2番出口より徒歩約10分
(所要時間 約40分/料金 450円)

【バスでのアクセス(京阪バス)】
・京都駅八条口H4乗り場から「京都醍醐寺ライン」に乗車。「醍醐寺」バス停下車すぐ
(所要時間 約30分/料金 280円)
・JR山科駅1番乗り場/京阪六地蔵駅2番乗り場/JR六地蔵バス停から、いずれも京阪バス「22系統」「22A系統」に乗車。「醍醐寺前」バス停下車
(所要時間 約15~20分/料金 220円)

【車でのアクセス】
・名神高速「京都東」から約20分/「京都南」から約30分
・阪神高速「山科」から約15分
・京滋バイパス「宇治東」から約25分
※醍醐寺とその周辺は駐車場が少なく道路も狭いため、醍醐寺への参拝は公共交通機関を利用した方がいいでしょう。特に土・日・祝日は混雑が予想されます。

【駐車場】
<夏期(3月1日~12月第1日曜日)入庫可能時間>8:00~15:45
<冬期(12月第1日曜日の翌日~2月末日)入庫可能時間>8:00~15:15

・大型車(約8台収容/5時間まで)2,000円
・普通車(約100台収容/5時間まで)1,000円
・バイク/自転車 無料
※5時間を超えた場合は30分毎に大型車は300円、普通車は100円加算されます。
おすすめの時間 【拝観時間】
・三宝院/伽羅/霊宝館 9:00~17:00(16:30受付終了)
※12月第1日曜日翌日から2月末日は9:00~16:30(16:00受付終了)
・上醍醐 入山受付時間 9:00~15:00
※12月第1日曜日翌日から2月末日は9:00~14:00
【拝観料】 <通常期(春期以外の期間)>
・三宝院庭園と伽羅の2箇所 大人1,000円/中学生・高校生700円 ※小学生以下は無料
・三宝院御殿特別拝観 大人・中学生・高校生500円
・霊宝館本館と平成館特別展示 大人・中学生・高校生500円以上 ※文化財維持寄付金として
・霊宝館庭園・霊宝館仏像棟 無料

<春期(3月20日~5月ゴールデンウイーク最終日まで)>
・三宝院庭園、伽羅、霊宝館庭園の3箇所 大人1,500円/中学生・高校生1,000円 ※小学生以下は無料
・三宝院御殿特別拝観 大人・中学生・高校生500円
・霊宝館本館と平成館特別展示 大人・中学生・高校生500円以上 ※文化財維持寄付金として
・霊宝館仏像棟 無料

<上醍醐>
大人600円/中学生・高校生400円 ※小学生以下は無料

【御朱印】
<納経所(2箇所)> ・観音堂-「薬師如来」「准胝観音」「不動明王」「役行者」の御朱印が頂けます。
・三宝院-「弥勒菩薩」の御朱印が頂けます。
<朱印料>
・帳面 300円
・軸 500円
・おいづる 200円

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