京都市左京区大原にある「古知谷阿弥陀寺」(読み方:こちだにあみだじ)は、
山号は光明山、院号は法国院であり、正式には「光明山法国院阿弥陀寺」と言われ、
平安時代に建てられた歴史的にも宗教的にも重要な浄土宗の寺院です。
慶長14年(1609年)3月、弾誓上人(読み方:たんぜいしょうにん)が開基した如法念佛の道場で、
阿弥陀仏を本尊とし、山々に囲まれた静寂な環境の中で参拝者が祈りを捧げる場所として人気があります。
この古知谷阿弥陀寺は、人気の三千院とは違い、ほとんど貸し切り状態で寺院から枯山水のキレイな庭園をゆっくり座って眺めていられる超穴場スポットです。
静寂の中、水の流れる音が癒されるこの空間を味わうための拝観料400円は価値があります。
観光客で人気の三千院から北へ徒歩で約4分ほど、三千院の「大原」停留所から「古知谷」停留所までは京都バスで約1分で麓の阿弥陀寺の山門にたどり着きます。
さらに山門から寺院までは緩やかな坂道を徒歩で15分ほどです。
あまり歩きたくない方は寺院のすぐ前にも無料駐車場があり、車やタクシーで登ることもできます。
麓にある山門
白漆喰塗りの中国風の鐘楼門(しょうろうもん)が古知谷阿弥陀寺の山門です。
麓の山門から緩やかな舗装された参道を15分ほど登ると寺院に着く。 寺院のすぐ前にも数台の駐車スペースがあるので車で上ることも可能。
瑞雲閣
苔だらけの石積みに懸造りで建てられた茶室「瑞雲閣」は素晴らしい雰囲気です。 瑞雲閣の中には入れませんが、中からは大原の風景や秋には紅葉が楽しめそうです。
修行僧の宿泊施設
今は使われなくなった、昔の修行僧の宿泊施設。メンテナンスがされていないようでかなり傷んでいます。
瑞雲閣前の小さな庭園
瑞雲閣の前には小さいですが美しい庭園があり、紅葉の時期は特に美しいそうです。
本堂
本堂内は畳の大広間で周りを庭園が囲みます。
本堂に安置されている木彫阿弥陀如来坐像は昭和25年に重要文化財に指定されています。
本堂内や仏像の撮影OKでした。
本堂の脇には、都の朝廷に仕える公家さんが出家する際に乗ってきた駕籠(かご)が飾られていました。
書院
書院からは庭園や中庭が見渡せる広い、くれ縁(雨戸より内側の雨に濡れない縁側のこと)があり、とてもゆっくりできて落ち着きます。
美しい庭園
とにかく苔が多い古知谷阿弥陀寺は庭園も苔だらけ。 季節によってはかわいい山野草がありこちに見ることができます。 中でも有名なのが花びらが「大」の字のように広がって花が咲く大文字草(だいもんじそう)。この日は咲いていませんでした。。
本堂の濡れ縁から眺めた庭園も美しいです。
宝物殿
弾誓上人が生前使われていた物や江ノ島弁財天より授与された金の団扇、鉄の履物、法衣、鉄杖など。
古知谷阿弥陀寺の宝物が展示されている宝物殿。
弾誓上人が生きたままミイラとなられた即身仏
古知谷阿弥陀寺の即身仏として祀られている僧侶は、阿弥陀寺を開基した「弾誓上人」(読み方:だんせいしょうにん)です。 弾誓上人は江戸時代中期の僧侶で、阿弥陀如来への強い帰依から、 断食や水分の摂取を極限まで制限するなどの過酷な厳しい修行の末に生きたままミイラになる即身仏となられました。
弾誓上人石廟の奥の洞窟内には弾誓上人のミイラが納められた石棺(即身仏)があり、 弾誓上人のミイラは、今も即身仏として古知谷阿弥陀寺に安置されています。
即身仏は仏像ではなく人間の遺体なので、文化財の指定を受けることが出来ないため、国や自治体から補助金を得られず、
寺院にとっては維持コストが負担になっているという側面もあります。
古知谷阿弥陀寺は美しい環境と建物にも関わらず、観光客がほとんどいない穴場ですが、
もう少し有名になって観光客に来てもらえるといいのではないでしょうか。
路地情報
路地名 | 古知谷 阿弥陀寺(こちだにあみだじ) |
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住所 | 〒601-1235 京都府京都市左京区大原古知平町83 |
最寄駅 | 京都バス「古知谷」停留所 |
アクセス | 京都バス「古知谷」停留所から徒歩15分 |
おすすめの時間 | 9:00~16:00 |
【URL】
https://www.kyotorakuhoku.net/%E7%A4%BE%E5%AF%BA%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85/%E2%91%A2%E5%8F%A4%E7%9F%A5%E8%B0%B7%E9%98%BF%E5%BC%A5%E9%99%80%E5%AF%BA/
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