松尾芭蕉が滞在した「金福寺」でゆっくりと
穴場度:★★★★☆
24.05.26  (更新: 

松尾芭蕉が滞在した「金福寺」でゆっくりと
金福寺(こんぷくじ)

京都市左京区の庭園と紅葉で有名な「詩仙堂」のすぐ近くには、 松尾芭蕉が滞在したとされる佛日山金福寺(読み方:ぶつにちざんこんぷくじ)という寺院があります。
この金福寺は、普段はほぼ観光客がいないため、美しい庭園が貸切状態でゆっくり見れる穴場スポット。 近くに有名な詩仙堂があるおかげで、紅葉でさらに美しくなる11月頃でも、空いていてゆっくりと紅葉を楽しむことができオススメです。

金福寺は、864年(貞観6年)、天台宗の第三代天台座主の慈覚大師 円仁(じかくだいし えんにん)の遺志により、安恵僧都(あんけいそうず)が創建されました。 ご本尊には円仁自作の聖観音菩薩像が祀られています。
もともとは天台宗の寺院でしたが、荒廃していたため、元禄年間(1688年~1704年)に圓光寺の鉄舟和尚によって再興され、その際に圓光寺の末寺となり、天台宗から臨済宗南禅寺派に改宗されました。現在も臨済宗南禅寺派として続いています。

村山たか女創建の「弁天堂」

金福寺の入り口
金福寺の入り口

金福寺の入り口となる山門は、こじんまりとして木々に囲まれ、少し分かりにくいですが、 住宅街を歩いていると急に現れます。

村山たか女創建の「弁天堂」
村山たか女創建の「弁天堂」

入口を抜けると、左手に村山たか女創建の「弁天堂」が見えます。
舟橋聖一の小説「花の生涯」のヒロインとしても知られる 「村山たか」(別名:「村山たか女」「村山加寿江」)が、1862年に金福寺に入寺、 その後1867年、村山たかによってこの弁天堂が建立されました。

枯山水の庭園

枯山水庭園までの石畳
枯山水庭園までの石畳

受付で拝観料を払って、こちらの石畳を進むと、江戸時代中期に作庭された枯山水の庭園が広がります。

枯山水の庭園
枯山水の庭園

こじんまりとした枯山水の庭園ですが、三段になった生垣越しに芭蕉庵の茅葺が少し見えて風情を感じます。

枯山水の庭園
枯山水の庭園

他の観光客がいないと、人目や話し声などもなく、静寂に包まれ、本当に心休まるものですね。

枯山水が見える縁側
枯山水が見える縁側

方丈南の書院「残照亭」から見る枯山水の庭園。

枯山水が見える縁側
枯山水が見える縁側

ほぼ貸切状態で静寂の中、いつまでも眺めていたい気分になります。

芭蕉庵

芭蕉庵
芭蕉庵

松尾芭蕉が鉄舟と親交を深め、京都を訪れた際に庭園の裏にある草庵で風流を語り合ったとされる芭蕉庵。 一度は荒廃したものの、1776年(安永5年)に芭蕉を敬愛する与謝蕪村とその一門によって再興されました。

与謝蕪村のお墓

与謝蕪村とその弟子の江森月居のお墓
与謝蕪村とその弟子の江森月居のお墓

江戸時代中期の俳人であり画家であった、 与謝蕪村とその高弟(弟子の中でも特にすぐれた弟子)であった江森月居(えもりげっきょ)のお墓があります。

お墓からは京都市内を眺望できる
与謝野蕪村たちのお墓は京都市内を眺望できる場所に建っています

与謝野蕪村たちのお墓は京都市内を眺望できる場所に建っています

路地情報

金福寺(こんぷくじ)
金福寺(こんぷくじ)
路地名 金福寺(こんぷくじ)
住所 〒606-8157
京都府京都市左京区一乗寺才形町20
最寄駅 叡山電鉄「一乗寺」駅
アクセス 叡山電鉄「一乗寺」駅より徒歩16分
おすすめの時間 営業時間/9:00~17:00(定休日:水曜日、木曜日) (受付は16:30まで)
【拝観料】500円(小学生以下無料)
【TEL】075-791-1666
【専用駐車場】なし(※近隣にコインパーキングあり)
【水洗トイレ】あり

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